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 ■中西様
パプアレポート

2003/8/2(土) 成田からPNGへは土曜出発の直行便が比較的最近就航したそうで、 6時間半ほどで到着します。21:20発。 2003/8/3(日) 04:45頃着。(時差プラス1時間・日本時間だと03:45) んが、ここで問題が。 本来、PNGはビザが必要で、事前に日本で取得することも可能なのですが、往復の航空券とかが 必要なので、成田のチェックインカウンターで通常チケットを受け取る僕のようなツアー客は、現地でビザを取得しなくてはなりません。というよりも、ほとんどの客がそのパターン。 で、PNGの玄関口である首都、ポートモレスビーのジャクソン空港のイミグレは、 「ビザのある人」「ビザのない人」「PNGの人」だったかの3つに分かれるのですが、 当然「ビザなし」の列は並ぶ並ぶ。 しかもビザ発給も兼ねるイミグレの人の段取りが悪いのか、遅い遅い。
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本来、ビザ代として現地通貨100キナが必要なのですが、当然両替は現地。 んが、両替出来るのはイミグレを通過した先にあるので、人によってはパスポートだけ預けて 一旦イミグレを通過して、両替してから戻ってくるというなんともヘンな格好に。 が、その両替コーナーも長蛇の列が。(イミグレの前で並んでいると見えます)

国内線乗り換え窓口に直行し、荷物を預け、国際線ターミナルの建物を出て、 その隣200mくらい先の国内線ターミナルへダッシュ!! もう出発5分前。みんなバタバタ走ってなんとか乗り込みました。ひー

1時間ちょっとで今回のメインエリアとなる、ニューギニア島の北側にあるリゾート地、 マダンに到着しました。荷物を受け取るバゲッジクレーム?だっけか、あれはただテーブルみたいなのがあるだけで、恐ろしくシンプルでした。 余談ですが、国内のほとんどが熱帯雨林のジャングルであるPNGは陸路がほとんど発達していません。 ニューギニア島南部の首都のポートモレスビーから各都市へは、船か飛行機での移動です。 地方からくる人たちは、道なき道を歩いて来るか、船か、飛行機でしか首都へは入れないそうです。まさに陸の孤島。

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で、マダン空港に今回のクルーズでお世話になるサービスのスタッフ、 日本人女性の野崎さんがお出迎え。ワゴン車で、リゾートへ。 15分くらいで「ジェイス・アーベン・リゾート」ってとこに到着。 メッシュバックに器材をいれ、手荷物を持って、この旅の生活拠点となるクルーズ船に乗り込みます。 スーツケースはリゾートに預けます。 (船室が狭いのでスーツケースを置くスペースがないので持っていけません) で、やっとこさ出航!天気は晴れ、しかし海には白波が…。はたしてどんな航海に?

船は長さ12.5m、幅5mのカタマラン船(双胴船)で、名は「MV・カマイ」。 MVは「Motor Vessel(船)」、カマイは、PNGの言葉でイルカ、という意味。 カタマランとは、二つの船の上にキャビンが乗っかっている、そんなカタチの船で、一般に揺れに強い、 と言われています。 ただ、これはロール(横揺れ)に対しての言葉であるようで、この船の長さはあまり長くないので、 ハッキリ言って「縦」にはゆれます…。 ぱっと見は「たいした波でもないよなー」と思ってても、ダッパーン、ダッパーンと波を受けて、 船体を縦に叩く叩く…。船に弱い人にはちとツライかも。 客室用の船室は、定員2名・全部で4部屋あり、各部屋にトイレ・シャワー完備。 今年の6月に就航したばかりの新造船だけに、とてもキレイです。 僕は幸いにも一部屋まるまる使えたので広々でしたが、ベッドはダブルサイズってところでしょうか、 相部屋だとちとツライかも。

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さて、マダンの「ジェイス・アーベン・リゾート」の港から出航し、最初のダイビングポイントに向かう途中、 船室でカメラのセッティングをしていたのですが、多少船に強くなったつもりの僕ですが、 なんだか具合がおかしくなってきて、一応買っておいた酔い止めを飲んで横になることにしました。 ま、結局それ以降は飲まずに乗り切れました。慣れもあるでしょうが、クルーズの前半2日間、 EN直前にどうしてももどしてしまう方もいました…。 2時間弱ぐらいだったかな、の航海で最初のダイビングポイントに到着。 当初は、「バラクーダポイント」、という名前の通りバラクーダが群れているというスポットの予定でしたが、 海況が悪いこともあり、そのそばにある島かげの「イールガーデン」に。 まあどっちにしろ、入ってみないと分からんので、11:03に記念すべき1本目。

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ENすると、あら…濁ってます。南国リゾートで10m前後はちょっとなあ。 でも、サンゴ類が全部元気!枝サンゴから、テーブルサンゴなどなど、様々なサンゴたちが見事な 水中景観を作っていて驚きました。 また、海綿の一種なのでしょうが、プラスチックの青いゴミ箱って街角で見かけますが、 あれくらいのサイズのものがどかーんとあり、これはよその海でも見た記憶がないので感心しました。 んが、魚類はそれほどでも、ない、かな…というのが正直なところ。 この日はそのあと、2本潜りましたが、サンゴの印象が強かったなー。 3本目に停泊地のPIG島でセルフダイブしましたが、沈船ならぬ沈飛行機があったり、カマスが わらわらっと現れたり、意外と侮れませんでした。 最初の2日間はわりとそんな感じで平和、のほほん調でしたが、 だんだんこれがスゴイことになっていきます…。

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初日、2日目と、わりとマッタリした印象があるPNGの海でした。 海のヌケ具合も今ひとつ、あれ、こんなモノなの?みたいな。 一応、マダンの海のデイトリップで行くダイナミックスポット、「バラクーダポイント」ではギンガメやバラクーダを 2日目に見れましたが、パラオとかの群れを見ている身としては、 正直「んーどうでしょう(長嶋カントク風)」という印象がありました。 が、劇的に変わったのが3日目の3本目、「マンゲマリック ポイント」からです。 ENすると、適度な流れがあり、水の色もかなり青い!おや??と思うと、一気にツムブリの群れ、 イソマグログループ、ロウニン、ヨコシマサワラ、なんかのハギ、グレイリーフシャーク、クマザサ系の群れが、 ひとところにわっと現れました。 これには面食らって、どこ見ていいのか分からなくなる状態!!うっひょー 流れると、冗談じゃなく怒涛のように流れるらしいのですが、適度な潮流の中でエキサイティングな 一本でした。

翌4日目、「ブル1」というポイントは、これまでに経験した潮の強さで5本の指に入るくらい強く、 その分魚の乱舞も見事!印象として、PNGはツムブリとサワラが多く、ダイバーの鼻先をぶんぶん通って 行くのが面白いです。 何匹ものサワラをあれだけ近くで、しかも相当デカイのを見たのは初めて。 が、ここは潮の向きが相当ヘンテコで、アップ・ダウンカレントがあちこちにあります。 この「ブル1」では、どわーーと立ち上がるアップカレントがあったのですが、やや傾斜したドロップオフを、 逆立ち状態で横方向へロッククライムする、なんていうアクロバティックな経験をしました。 あれすごかったな…。

「ブル1」の次のポイント、「FAN FAN FUN」は、ウミウチワの大群生地帯で、もう、バカみたいに うちわだらけ。あんな風景は見たことないものでした。 ワイド派にはたまらないでしょう。 さらに3本目、「グランパ」というバガバグ島エリアでもっとも有名なビッグポイントは、「おじいさん」の 名前とおりの、でかいイソマグロがのそーーと泳いでます。 で、ここでは2メートルはあったという「タマカイ」が出現!! 黄色のパイロットフィッシュを従えた、色黒の世界最大のハタ、 「タマカイ」が悠々と泳いでいった「そうです」…。 そう、実は僕が取り付いていた岩場からは見えなかったのです…。とほほー ガイドのたつまるさんと、ビデオを持っていた福永さんというお客さんだけが見ていました。 (EX後、ビデオみました。もうそりゃスゴイのなんのって…)  もう悔しくて悔しくて、きいいいいーーーーーーーーーーでした…。 ガイドのそばにいるようにしましょう…、教訓でした。

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5日目もガンガンのドリフトで楽しかったのですが、3本目の「ウォッシングマシーン」は特に面白かったです。 名前の通り、かなり強く流れるのですが、もうサワラとツムブリとクマザサ系の乱舞がスゴイスゴイ。 魚が眼前で潮と戯れながらわさわさ〜っと泳ぐ姿はよく考えてみれば見たことのない世界だったなーと思いました。
が、このポイントの面白さはその後。 ドロップオフから離れ、ブルーウォーターへ流れて安全停止に入るのが通常のパターン。 が、ここだけはリーフ近くでEXしておくのが無難なのだそうですが、 メンバーのスキルを見極めたガイドのたつまるさん、そのままブルーウォーターへ。 すると…。なんだかエアの動きがヘン。あれ、自分の眼前で、上がったり、向こう行ったり、回ったり…。 そう、この場所こそが「ウォッシングマシーン」の名前とおりの洗濯機状態の海域なのです。 5mまで浮上してたと思ったら、あららって15mへ。 まあ、渦潮ってわけではないので、BCに給気し、フィンキックであがれるのですが、 なんだか分からずバタバタしてる僕を上からみていた仲間は、キレイなエアの渦の中でナカニシくん、 「はて?」って顔してたよーと教えてくれました。なんかユニークな経験でした。
ダイブ最終日は、窒素ヌキもかねて穏やか系の海でしたが、結構まとまったギンガメなんかも見れて 楽しかったです。 ただまあ、ギンガメに限れば、パラオのほうが上だな、というのが正直な感想。 てなわけで、今回のクルーズでしめて計21本潜りました。(一応無制限だし) 水温はだいたい27度。透明度は、1・2日目の割とマダン近海エリアが10〜20m、 3日目以降は20〜30mオーバーってところでしょうか。 また、セルフで潜ったバガバグ島の入り江は相当いいです。 サンゴの群生がすばらしく、魚の種類もそうとう豊富、カメなんかも来ましたし。 総じて、これだ!!という爆発力にやや欠ける印象は正直ありましたが、海そのものの持つ潜在性は、 相当高いと思います。 でも、マンタもサメもイルカも見たし、よく考えれば贅沢だったかも。 今回はマダン海域でしたが、広大なダイビングエリアを持つPNGの海はまだまだ知られざる面が 多くあるのだと思います。
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