ダイブナビ

コスタリカ ウミガメの集団産卵「アリバダ」特集
数万匹が一斉に産卵する
奇跡の瞬間「アリバダ」

こちらの企画は終了いたしました。
次回もご期待下さい。


日本のほぼ裏側に位置する中南米・コスタリカ。
ダイバーの間ではガラパゴスと双璧を成す「ココ島」のダイブクルーズが有名な国です。

しかし、コスタリカの魅力はそれだけではありません。
日本の九州・四国を足したほどの面積でありながら、地球上の生物の約5%が生息、
国土の約1/4は保護区という環境先進国。
それだけに珍しい生物も数多く生息、生き物好きなら一生に一度は見てみたい、
ユニークな生き物が見られます。

今回、ダイブナビでは特に印象に残るであろう
ウミガメの集団産卵「アリバダ」を見に行くツアーを造成しました。
はたして、アリバダとは?

写真・関戸紀倫 / ダイブナビ 文・大野幸隆

毎日が驚きの連続!ネイチャーアイランド・コスタリカ

  • 毎日が驚きの連続!ネイチャーアイランド・コスタリカ
  • アリバダが発生する前のオスティオナル海岸

アリバダ・・・一度見たら忘れられない生命のドラマ
コスタリカのリゾート地・グアナカステ地方。ここから車で3時間ほどの場所に静かな漁村・オスティオナルがある。 これといった観光名所もないため、普段は住人以外、訪れるる人も少ないこの町が大きく賑わい時期がある。 それが下弦の月の日、「アリバダ」が始まる時なのです。
「アリバダ」とはこの周辺にすむヒメウミガメが集団で産卵すること。一言で集団と言ってもその数は想像を絶します。 少ない時で数万、多い時には1週間ほどで100万匹近くものウミガメが集団で同じ浜に産卵します。 この産卵行動を巡って、静かな砂浜に様々な動物が大集結。たいへんな賑わいを見せます。
「アリバダ」が発生するのは8月~12月のみ。目の当たりにすることができれば、きっと多大なインパクトを与えてくれることでしょう。
  • 毎日が驚きの連続!ネイチャーアイランド・コスタリカ
  • 海岸線に群れるカッショクペリカン

  • 毎日が驚きの連続!ネイチャーアイランド・コスタリカ
  • アーモンドの木の下では人々がサッカーをし、上ではサルやインコが戯れる

もしアリバダを外しても満足なプランで作りました
アリバダは「8月~12月の下弦の月の日」に始まります。しかし、遅れることや極々稀に発生しないこともあります。 普段は何もない砂浜。アリバダが発生しないと本当に何もすることがありません。
せっかくコスタリカまで行くのですから、ただ座って待ってるわけにはいきません。ダイブナビのアリバダツアーは発生直前に現地入り、 発生するまでの間はダイビングや野生動物観察をしっかり入れ込み、現地からアリバダ発生の連絡が入ったら移動いたします。 先にアリバダが発生した場合は、ダイビングや動物観察は後にできるフレキシブルなプランを採択、出逢いの可能性を逃しません!
特に、野生動物観察はコスタリカに行ったら是非見たい、世界で一番美しいと言われている鳥「ケツァール」ウォッチングも網羅! 万が一、アリバダが発生しなくても退屈させない万全の対策にしています。

WildlifePhoto Album

  • 最も美しいとも称される「ケツァール」

    最も美しいとも称される「ケツァール」

    到着日翌日、アリバダが出ていなければ最高峰の美しさを誇る野鳥「ケツァール」観察へ。
    早朝に出発、観察後は野鳥の集まるレストランにて朝食です

  • 約170種類もの野鳥住む場所

    キバシミドリチュウハシ、レンジャクモドキ

    ケツァール観察をするサンヘラルド デ・ドータは多くの野鳥が生息しています。 キバシミドリチュウハシ、オナガレンジャクモドキなど美しい野鳥を見ることができます

  • 蝶の楽園でもあるコスタリカ

    コスタリカの蝶

    世界中に2万種類と言われている蝶。そのうち、コスタリカには約千種類が生息、固有種も数多くいます

  • 耳を澄ませばアチコチから木を叩く音

    コスタリカのキツツキ

    ジャングルに行かなくても町の木々に目を凝らせばキツツキが見るかるコスタリカ。 写真はホオグロミヤビゲラ

  • 多彩な気候が多くの生物を育む

    コスタリカ 気候

    両サイドが海に挟まれ、起伏に富んだ地形をしているコスタリカ。地域によって降水量や気温がまったく異なります。 基本的には熱帯に属しますが、山間部などでは朝晩にだいぶ冷え込むこともあります

  • 見上げればサル・サル・サル

    コスタリカのサル

    コスタリカではホエザル、クモザル、ノドジロオマキザルが見られます 市街地にいることもあり、街路樹や電柱をうまく渡って地上に降りずに行き来しています

  • 爬虫類も数多く

    マクロから回遊魚まで

    苦手な方もいるかも知れませんが、グリーンアノールやクロイグアナなどは 郊外の街中なら普通に見られました。画像はホテルのドア前にて

  • 意外と巨大なグリーンイグアナ

    マクロから回遊魚まで

    イグアナも比較的簡単に出会うことができます。想像以上に大きくオスの成体だと2m程の個体も! 街中のちょっとした茂みにいることもあります

ArribadaPhoto Alubm

  • 嵐の前の静けさ

    オスティオナル

    視察で訪れたのは10月中旬、下弦の月を迎えいつアリバダが始まってもおかしくない日程。 褐色の砂が延々と続くオスティオナルの海岸には波の音だけが響いていました

  • 卵の殻が点々と

    ウミガメの卵

    砂浜をよく見ると白いプラスティック片のようなものが大量に落ちています。 これはアリバダは8月から始まるため先に孵化した卵の殻。産卵は12月まで続きます

  • 数件のレストランとホテルだけ

    オスティオナルの様子

    村にはちょっとした飲食店と数件のホテルがあるだけ。ほんとうに何もありません。 アリバダの村として知られているため、至る所にウミガメのイラストが見られます

  • 味は確か!オスティオナルのピザ

    オスティオナルの食事

    村のレストランで頼んだピザ。「本場仕込みだ!」とシェフが豪語するだけあって奥深くてジューシーな味。 コスタリカで食べたピザの中で一番の美味しさでした

  • ゆっくり日が落ち、辺りは暗闇に

    アリバダの始まる夜

    アリバダが開始されるのは夜間。数日前からフライング気味のウミガメが数匹づつ産卵を始めている模様。 今日発生するか!期待しながら待ちます

  • 鼻を鳴らしながら上陸するウミガメ達

    ヒメウミガメの産卵

    一匹、また一匹とウミガメ達が上陸し始めます。荒い呼吸音に必死さが伝わってきます。 開始早々はウミガメも警戒心があるため、レンジャーの指示に従って遠巻きに観察します

  • 産み落とされる卵

    マクロから回遊魚まで

    穴を掘り終えるとピンポン玉のような卵を産んでいきます。掘り始めてから約20分程で終了、 外敵に見つからぬよう、丁寧に穴を埋めて海へと帰って行きます

  • そしてアリバダの開始

    マクロから回遊魚まで

    最初は数匹だったウミガメ。「アリバダ」現象に入ると人や時間お構いなしに産卵し始めます。 多い時には数日に渡って数十万匹ものウミガメが上陸します

  • 最初の卵は採取

    アリバダ 卵

    あまりに多くのウミガメが産卵するため、最初に産み落とされた卵は後からやってくるウミガメに掘り起こされてしまいます。
    そこで、初日に産み落とされた卵は採取され販売、村の貴重な収入源となっています

  • 卵は恰好の蛋白源

    卵は恰好の蛋白源

    人ばかりでなく、卵を食べにクロコンドルやグンカンドリ、犬などが続々とやってきます。
    アリバダは一斉に産卵することにより、食べきれない量を一回に産み落とし、生存率を上げる戦略だと言われています

  • 生まれた浜に戻ってくるウミガメ

    生まれた浜に戻ってくるウミガメ

    産み落とされた卵は50日前後で孵化、子ガメ達は海へと向かいます。 アリバダは生まれた浜で行われるため、大きくなったウミガメはいづれ、この浜に戻ってきます。
    以前、卵を保護し、成長してから海へと放したこともあるそうですが、 そうして生まれた子ガメは決してこの浜には帰ってこなかったそうです

DivingPhoto Alubm

  • スポットは「グアナカステ」

    コスタリカ グアナカステ

    コスタリカでデイトリップのダイビングができる場所は数ヶ所ありますが、 特に大物や群れが期待できるのがリゾート地にもなっているグアナカステ地域

  • 国際色豊かなゲスト

    ダイビング ゲスト

    グアナカステにはバカンスで多くの観光客がやってきます。
    ブリーフィングが英語になりますので、 ある程度の英語力が必要になります

  • 根の周辺には大量の魚が!

    コスタリカ ダイビングポイント

    ポイントまでは30分~1時間ほど。大きく突き出した根の周辺を潜ります。 フリー潜降になるので、サクッと潜れるスキルが必要です。
    水温は25~28度ほどですが、サーモクラインにあたると一気に10度近く下がるので、 最低でも5mmワンピースを着た方が無難です

  • エントリーと同時に囲まれる魚群

    コスタリカ ダイビングポイント

    魚影は濃く、エントリーと同時にアジやニザダイの仲間に囲まれることもしばしば。
    ただし、栄養分の多い海で、流れもあまりないため透明度はあまり高くありません

  • 海底はサメ・エイ多発地帯

    コルテツペイズリーレイ

    海底付近を泳いでいると進む度に海底にいるエイやサメの姿が確認できます。 特に画像のコルテツペイズリーレイはかなりの数、見ることができました

  • 巨大!ロングテールスティングレイ

    ロングテールスティングレイ

    ダイビング中、すごい速度で目の前を駆け抜ける巨大エイ「ロングテールスティングレイ」。
    臆病なのか、なかなか接近できませんが、何度も目にしました

  • 中南米らしい水中景観

    キングエンジェルフィッシュ

    メキシコからペルー辺りの太平洋東側海域に生息するキングエンジェル。サンゴ礁や岩礁域に群れていることもあり、 大型個体が群れる様子は迫力満点!口元に黄色の線があって、口ひげのように見えることからキングという名前が付いたとも言われています

  • 賢いバーバーフィッシュ

    バーバーフィッシュ

    巻き上がった砂の中にいる餌を食べるために付いてきているかと思いきや、 産卵中のスズメダイが縄張りに入ったダイバーを追い返すため、卵から離れた瞬間に食べる、というさらに上行く賢さを見せていました

  • 探せばマクロも豊富な海

    生まれた浜に戻ってくるウミガメ

    リゾートダイバーが多いためか、マクロを探して案内するようなガイディングはあまり期待できません。 しかしながら、岩壁を探せば日本ではお目にかかれない生物も数多く見つかります。画像はビューブランメル(Beaubrummel)

  • 生まれた浜に戻ってくるウミガメ

    生まれた浜に戻ってくるウミガメ

    メキシカンバーナクルブレニー。カエルウオやハゼ、ギンポの仲間はたくさん見られました。 表情豊かなのでフォト派の方にオススメ。度々変顔してくれます。

アリバダを見にコスタリカに行きたい!という方はこちらをチェック!

  • 2017年11月に発生したアリバダの様子
  • 2017年11月に発生したアリバダの様子

  • 毎日が驚きの連続!ネイチャーアイランド・コスタリカ
  • 世界で唯一、白いコウモリ「シロヘラコウモリ」もコスタリカで見ることができる

アリバダとダイビング、ケツァール観察をセットにしたこのツアー。丁度この時期、8月~12月はダイビングとケツァールはシーズンの境目となるため、重点を置きたい方の時期に合わせて行くことをお勧めいたします。
シーズナリティ
8月 9月 10月 11月 12月
ダイビング ブルシャークの出るバット島への遠征が可能 透明度が上がりだす マンタシーズンの到来
ケツァール オスの尾羽が抜けている時期 尾羽の生えた個体が増えだす 尾羽が生え、群れで見られることもあり
アリバダ 下弦の月の前後に発生
このように、ダイビングで大物が期待できるバット島に行ける時期や、ケツァールの尾羽が長い時期は決まっているので 「どうしてもこれは見たい!」というものがある場合は狙って行きましょう。
また、ダイビング本数を減らしてもっと色々な野生動物を見るプランに変更、延泊などももちろん可能です。何でもご相談下さい。